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家屋

伝統的な日本家屋とリノベーション                            

当宿の建物は、この地域・香川県中・西讃地域に残る「やつお」という伝統的な日本家屋。寄棟造に社寺で使われる格式の高い入母屋造を乗せた構造です。隅棟を尾に見立て四隅が二段で計八つ、尾の数からやつお(八尾)と言われています。2階がある様に見える外観ですが、手を伸ばしても届かない程高く広い屋根裏のある贅沢な平屋造り。

古い集落の中にあり人や車の通りが少なくほんとうに静かで、聞こえるのは、昼間は鳥の鳴き声、夜は遠くの貨物列車が走る音くらいです。

この家を建てられた前の持ち主は、大工さんと数年かけて木材や石などの材料を集め、細部にこだわって建てられたそうです。玄関の格天井は伐根(切株)からとった根杢の板がとても美しい。座敷の欄間は井波(現在の富山県南砺市)の木彫刻の技、10cm程の一枚板を裏表両面から彫り出した透かし彫り技術は、目を見張るものがあります。

古民家という程古くはなく、1988年建築、築36年の建物。大事な屋根・床下・水回りは工事業者に施工を依頼、それ以外は夫婦でセルフリノベーション。建物本来の佇まいを損わないよう変化は最小限に、遊び心や洒落気を多めに織り込んで、可笑しく楽しめる空間を想造しています。季節のうつろいに合わせて、庭や野に咲く花を生け、絵や軸を掛け替え、食器を入れ替えます。特に夏は襖を簀戸に、籐の座布団や竹むしろなどの自然素材の調度品を陰干して、日差しを和らげるよしずを立てたりと、がらりと装いが変わります。毎年暦に合わせてしつらえるのが、とても楽しみであり季節を感じます。毎年建物のどこかを手を掛けて変化していくのを楽しんでいます。